造幣局設立当時の名残をとどめる貴重な建物。その存在自体が博物館であるとともに、「桜の通り抜け」から目にする造幣局の顔。既設のフォルムやデザイン言語を断続的に引用した増築部は、過去を解釈しながら現代的な表現を与えられ、歴史に敬意を払いつつも新たな造幣局の象徴。