金井 新 SHIN KANAI -構造- 東京事務所 構造室 2021年入社
私は学生時代に発展途上国の伝統建築の耐震性能を研究していた経験から、卒業後も自身のスキルを社会に深く還元できるような仕事がしたいと考えていました。災害時にもひとの暮らしに欠かせない医療・福祉施設を多く手がける内藤建築事務所での構造設計は、まさにそんな私の目標を実現できる仕事です。医療・福祉施設は建築基準法で定められた基準よりも地震力を割り増して設計することが多く、免震構造などの高い技術を必要とすることも少なくありません。毎日こつこつと積み上げた努力が最終的には社会の役に立つ成果につながることに喜びを感じながら、お客様の要望を叶える建築を実現するために日々の業務に取り組んでいます。
新築・増築の構造設計に携わり、入社からの3年間で精神病院・介護医療院・小中一貫校・総合病院の設計を担当しました。入社1年目から物件のメイン担当を任せていただいて当初は不安も大きかったですが、構造の先輩・上司はもちろんのこと、意匠・設備・監理のみなさんにも丁寧に建築の知識を教えていただき、着実に仕事の進め方を身につけることができました。また、事務所の枠を超えてweb会議で行う月例の勉強会「若手構造会議」でも全国の先輩方と気軽に意見交換ができ、全社的に若手社員へのサポートが手厚い会社だと思います。こうした周囲の支えがあり、1年目には構造図・構造計算書一式の作成、2年目には確認申請機関や施工者との打ち合わせで自らの設計を技術的に説明すること、3年目にはお客様に対して構造設計の概要を説明することができるようになりました。
私は京都本社・九州事務所・東京事務所の3拠点で、多くの社員と協力して仕事に取組みました。社員それぞれが多様な考え方や働くうえで大切にしていることを持っているので、新しい気づきを得る場面がとても多く、振り返ればあらゆるプロジェクトでの経験が現在の自分の礎となっています。異なる専門の方と意見をすり合わせながらひとつの建物を作り上げることはこの仕事の難しい点でもありますが、内藤建築事務所ではそれを楽しんでこなしている社員がほとんどです。こうした姿勢は私たちが最も大切にしている「お客様との対話」にも表れ、プロジェクトの成功や未来の仕事にもつながっていることと思います。個性豊かなメンバーとのコミュニケーションをモチベーションに仕事を楽しめる方に仲間になっていただき、これからの内藤建築事務所をともに発展させてゆければ嬉しいです。